修行の始まり
コピーライターcopywriterという英単語をweblioさんで調べると
The successful copywriter is a master of apposite and evocative verbal images.
という例文が下に表示されました。
この訳は
成功したコピーライターは、ぴったりとして喚起する言語心像の熟練者である
appositeは適切な
evocativeはinspirational つまり心を揺さぶるという形容詞
その基となっているevocateという動詞は古英語ではevoke:発生させる、思い出させる
として使われていたそうです。
Wiktionaryに行くとevocareというラテン語にその語源を辿る解釈がはじまり
evocoからは
lure魅惑するもの:釣りの道具で、釣り針を魚に視覚的に餌と誤認させるのルアーというものがありますね
infinity無限
designate選任する
summon召喚する:デビルサマナーというゲームがありましたね
という単語との類似性関連性が説かれます
ちょっと神秘的な響きを帯びてきました。
ヨーロッパにおける言葉の歴史では、呼び覚ますという言葉はそれら神秘的な起源を持ちつつ、
私たちの現実世界に躍動している世界の動きを写し取る言葉の様です。
世界とは、言葉に呼び覚まされて初めて、魅惑され、認識され、求められるものでしょうか。
主体は世界を成立させる作用そのものであると説くウィトゲンシュタインや、カント
を想起しつつ、私はあるとき、ある場所、ある条件でコピーライティングと出会ったのでした。
ちょっと胸に手を当てて考えてみてください。
考えてあなたが影響された文章は、どうやって書かれたものでしょうか?
世界を動かしてきた言葉とは、どのような力に満ちていたのでしょうか?
寺山修司は、「目で見た世界は人間を部分的な存在にしてしまう
世界を見るためには、我々は目を閉じなければならない」という言葉を残しています。
あなたが今読んでいる文章は、もしかすると誰かが目を閉じて書いた文章なのかもしれませんね。