セールスレターにおける最強の証拠 あるいは ヌエバ・エスパーニャ
12個の秘密兵器
証拠は、レターに散りばめられているセールスに必要なあらゆる要素にとっての
最大のレバレッジになる
証拠は、レターのあらゆる要素から、最初から最後まで常に感じ取れる重低音でなければならず、
ある一部の要素として存在していれば、それで済むものではない
証拠は、レター全体のどこを切り取っても金太郎飴のように常に立ち現れる、
一貫性のある味わいであり、常にその希少性を喚起させる信頼性あるサインでなければならない
証拠は、・・・・・
証拠は、・・・・・
壊れたラジオのように証拠という言葉が乱射リフレインされたのが、
この12この秘密兵器を特徴付ける証拠という概念です。
証拠という言葉で繰り返し喚起される考え方の大事さってなんだろう
正直に言うと、
初めて聞いた時には、あまりに当たり前すぎて
12個の秘密兵器って嘘っぽく聞こえました。
その後、自分で売れないセールスレターを何本か書いてみて、
結果がでないレターにはやはりこの12個の秘密兵器は欠けてました。
証拠=クロージングを成立させるために必要な蓄積
という考え方で捉えた時、
その証拠という言葉で象徴されている内容は、
なかなかに深いのです
多くのセールスレターには、クロージングを成立する合格点に達する前に
証拠不足なものが多いです
そんな、古今東西のセールスレターを分析し、売上の結果がでない切実な理由を劇的に改善させる
もっとも単純な提案が、この12個の秘密兵器だと気付かされました。
・境界内的均質化
もっとも希少性のあるもので、価値のある証拠とはなんでしょうか
これはとても深いテーマに入っていきます
「想像の共同体」おいてベネディクト・アンダーソンは、ナショナリズムの発生を南北アメリカのアイデンティティーの成立のなかに見出しました。
南北アメリカは、植民地支配によってアイデンティティーが壊れた、もっとも早期的で端的な例といえます。
そこにはクリオーリョと呼ばれた人たちの置かれた
ユニークな立場があります
メキシコがヌエバ・エスパーニャ(イスパニア副王領)と呼ばれていた16世紀
アステカ王国はスペイン帝国主義によって滅ぼされたばかりでした
立役者であるスペイン人征服者達はコンキスタドールと呼ばれ、
メキシコの直接支配者としての権力を行使する立場にありましたが
スペイン本国から見れば、彼らの支配力が植民地で増大することを懸念していました
そして、その懸念はコンキスタドールにも暗黙裡に伝わります
スペインから嫌われ、征服した土地の人々からも嫌われ、
居場所がないのです
彼らの権限をセーブするためにスペイン本国が差し向けたものが、啓蒙主義者達でした
反征服とインディオの人権の擁護という形で本国とキリスト教国への帰順を促すものとして
第3の価値を提示しました
そして、インディオ文明に対しては、法的未成年、もしくは未成熟という限定的アイデンティティーを与えて
直接の支配者であるコンキスタドールへの対抗勢力として組織しはじめます
植民地の直接の支配者であろうとする、コンキスタドールとその末裔であるクリオーリョ
そして、新大陸の富を彼らによって消費されまいとして牽制するスペイン本国
これらを単なる集団意識、や愛郷心で納得するには不安定な存在感がありました。
これらの帝国主義的思惑と、植民地統治機構、そして被征服者被差別者倫理との渦のなかに
空間的、社会的統合機能を追うことになったのが、ナショナリズムと呼ばれるアイデンティティーの確立方法です。
アンダーソンはは
「共同体が国民的に想像されるにしたがって、その周辺においやられるか、そこから排除されるかの脅威に直面した支配集団が、予防措置として採用する戦略」
という定義を与えています
これらの考察は、
相互規定性に関わるものを想起させます
ナショナリズムはクリオーリョの不安定なアイデンティティーをその動機としており
啓蒙思想は、そのナショナリズムを帝国支配のイデオロギーと接続するために
必要に応じて登場する利用関係を取り持つ、参照体系として存在していました
・「世界と人間とを信頼できる 基準となるもの」
疎外を感じている人間にとって、もっとも希少性のあり価値のあるものとは、基準です
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