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感情コンピテンスとは何か

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今日は、ビジネスのブックレビューの日です
感情コンピテンスcompetenceをテーマとして
つまり感情というものの社会資産としての価値の重要性を説いた
ビジネスEQという本についてです。
著者はダニエル・ゴールマンさんです。
Working with Emotional Intelligenceという1998年に出版された本ですが
彼は3年前にEQー心の知能指数という一般書としての心理学部門のベストセラーを世に出しています。
そこで、ビジネスに関わる人たちからの支持を得て、
よりビジネスシーンに特化した心と感情のあり方の
法則性や可能性について論じられるエピソードと
データとをまとめてあります。

コンピテンスというと、ある分野で高い業績を実際に打ち出す人の行動特性や行動様式のことです。
ゴールマンさんの師匠であるデイビット・マクレランドさんは、1973年に「アメリカン・サイコロジスト」という学会誌にある提唱をしました。

実務能力を測定する基準を導入することは、従来の学力テストや知能テストでは見つけられない才能と可能性を見つけることだとして
5つの領域で人間の実務能力を再評価しました。
それは
自己認識、自己統制、モチベーション、共感性、社会的スキルです。
今日の社会では半ば当たり前とされている、コミュニケーション能力とか、
そういった新しい概念がまだ一般的ではなかった頃のことです。
実際今でも、日本のビジネス業界では
決まった教科書というものはありません。
成功している経営者の立志伝や、回顧録、
社会を強引に単純化したノウハウ本や、エッセイの類をでません。

それでも、IQよりもより現実社会やビジネスシーンにコミットしている概念として
何かが求められる世界へと、時代は変貌したのです。

ゴールマンさんの提唱したEQという概念も、
定義はないといいます。
ただ、様々なデータからは
実際の職務遂行能力をIQだけで測定して評価するには25パーセントしか関連性を見出せない
という情報処理結果をどう見るか

という問いがどうしても残るのです。
残り75パーセントはなんなのか
だから、未だに大きな議論を呼んでいますし、
教科書は書き換えられ続けていますし、
能力主義とまではいかなくても、
知識の確かさと広さ、そして専門的手腕以外の能力が
にわかに類語を増やしている状態です。

自己認識とは
自分の感情についての認識です
そしてその感情をよりよい意思決定を導くために利用する能力だといいます。
自分の強みと弱みについての認識や、自分の能力に対する自信の度合いだそうです。

これは、勘違いさんでもオッケーということですよね。

自己統制とは
論理的な姿勢のことで、
満足を後回しにしてでも目標を達成する態度のことです。
精神的苦痛から回復し、感情を上手く処理する力や
恐怖やフラストレーションをマネジメントすることも入ります。

これは、東洋では修養という領域で語られましたね

モチベーションとは、
達成基準や、目標を自ら設定し、
さらに向上させたいという意欲のことです。
挫折や障害は全体的な視点から捉えられて、評価しなおせる能力です
イニシアチブを発揮することや、粘り強さなどの性質なども
評価されます

共感性とは
他人の感情や考えを理解し、様々な人に影響を及ぼす能力のことです
伝染させる力、呼び込んんだり、つながったり、包み込んだり、
すごく捉えどころのない概念ですね

社会的スキルとは
親密な個人的人間関係を維持しながら、社会的連帯感や政治的な感覚も持つ能力です
相互支援的な関係を築き、協力して結果を出す能力です

これはリーダシップですね

ポピュラー心理学について爆発的に関心を高めたベストセラー本として有名な
EQですが、世界と人間の関係性の多様さというものへの再評価をもたらしました。
自己啓発とか、心を見つめるという社会現象を作ったという意味での影響力を見ても、
現代のビジネスという生き方を提示してくれるプラットホームとして
今後も影響力を持ちつづけるはずです。

プラットホームとして、どこに接続するか
自分の行き先を定める旅の第一歩として
オススメしたいですね

仙人さん最後のビジネスモデル

今日もお読みいただきありがとうございます