copywriter-住職’s blog

copywriterをやっている住職のブログです。

日記は書くものではなく読む物

今日はアイテムの紹介の日です

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ほぼ日



なぜ物欲を刺激するのかと聞かれると
これが深いのです。

物欲はとても大事です。
物が大事なのではなくて、
物に執着している自分を見るためです。

物欲というと何かの物を手に入れることなのかなと思いますが
そうでもないのです。

 

実際手に入れてしまうと大した満足はないものです。
買う前は一生懸命考えます。
これが手に入ったら、どんなにか毎日素敵だろうかとか

自分の人生への設計図と無関係ではありません。
時にこの方面でこんな風にできることが増える
などの万能感をブーストしてくれる道具であったり

困難を解決してくれる
身代わりになって危機を脱することができる
お守りでもあります。

物欲の本当の中身は実は精神的なものです
手に入れてしまうと
またゼロからやり直しですが
手に入れない状況で物欲を保ち続けることは
囚われと向き合ういい方法なのです。

本質的な願望がどこにあるのか
自由になりたいフラストレーションがどこにあるのか
目標がどこに向かっているのか
その人の物欲を見ればわかります。

さて、今日の物欲は、毎日書き込む手帳です。
商品名はほぼ日手帳

これが意外と売れているらしいので
どういうアイテムか気になって見てみたら
自分も欲しくなりました。

日記帳は毎日書いたり毎日見るもの
ですね
ですから、毎日をどう過ごしたいかとか
毎日をどう習慣付けて目標に近づくかとか
毎日自分から何が引き出されて成長するのかとか
毎日どんな出会いがあるのかとか
どんな心持ちでいるべきか

などのアドバイザー、リマインダー、そしてトレーナーを手に入れるということでもあるんですね

私は日記って書かない人だったんですよね
書くことがない書くことがない
と思っていました。

小学校や中学校で読書感想文とか書かされますが
原稿用紙を見てイメージを膨らませてワクワクするとか
前の席の人から受け取って、すぐにカリカリするよりも
この紙質とサイズで飛行機を折ったらどれくらい飛ぶかなと
考える方の子供でした。

何を書こうかワクワクするよりも
何を読もうかワクワクするタイプでした。

今日日の日記帳は
1日を深く彫る

というところにフォーカスがあります。

手帳術とかメモ術とかに注目している人は
手を動かして思考を整理する
アイディアを頭の中から取り出して形にしてみる
などの見える化、クリエーション、単純化
リスト化などのスキルアップ、能力アップ
ショートカットなどの時間術に関心があるんですよね。

そして自分の心を読むという意味で
日記を書き始めています。

そういったリアリスト向けの実践道が
手帳術として定着してきています。

このほぼ日日記はそのあたりを心得たもので
アンケートに答える形式や
なぞなぞを解いていく様に
自分軸のブーストとなるパートナー的役割を各所に配備しています。

例えば、my100という項目にはこう書いていあります
今年やりたいことや読んだ本など
自由なテーマで100の項目を書き込めます
と書いてあります。
タイトルがあって
1から順番に1行ずつ通し番号がついていて
最後にボックス型のチェック欄

これはリストアップとかコレクター志向には
ピンとくるページになりますね

年間のスケジュールを一目で見られる様に細かく割ったページもあります。
そうやって時間を見ると、今日1日という自分なりの意義付けができますね
安心して今日1日に集中できる
そういう気持ちにさせてくれます。
長期的に物を見ることを教えます。
月間、週間、も目的に合わせて時間が引き伸ばされ
折りたたまれて認識されます。

そしてメインの日記部分は1ページかけてじっくり方眼用紙に書きます
絵を描いてもいい
グラフにしてもいい
フローチャートみたいにもできる

今日の日記とは書く物というよりも
読む物、知らせる物、気づかせる物、ジャッジする他者です。

そしてトレーナー、パートナー、カウンセラー
アドバイザー、リマインダー、モチベーター
なんですね

それだけの対話機能を配備した対話者として
自分の不備を教えつつも
ある時は避難し、ある時はエクササイズする
ホームベースという役割があります
手になじみ、持ち歩けるという生活空間への愛着も増幅し、
私的空間をカスタマイズしてくれるヒーラーでもあります。

パーソナルコンピューターがパーソナルではなくなった今

限りなく個人的な対話者として

日記帳の精神的な役割とはますます肥大しています。

日記は今日唯一話しかけてくれるんです。
ちょうど話しかけて欲しい話題をふってくれている

まっさらな紙ではないところに意味がある
それがほぼ日日記です。

私たちの精神の向かう先と現代社会のコミュニケーション流儀
それらが自動的に書き込まれる、自己進化のための読み物

日記を楽しみにするという現代的な姿をとおして
見えてくるものを考察してみるのも
面白いと思います。

仙人さん最後のビジネスモデル

今日もお読みいただきありがとうございます。

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