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感情のソムリエ

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感情のソムリエ
 
ソムリエがワインと料理を合わせる時
値段や相性、産地などの組み合わせという
知識で選んでいるものと
 
香り、華やかさ、満足度などの
感覚の記憶と、直感とで応用力を働かせて
合うかもしれないという
答えにたどり着くものだそうです
 
料理の素材そのものに関心を持ったり
調理の過程まで知っていて
そして自分にで味わって見て香りを覚えることで
応用ができるようになります
 
そしてワインそのものの持つ香りの複雑さを
自分だけの流儀で発見して気づくという
長い修行が必要だそうです
そうして
色々な香りに対して敏感であることができます
 
主に3つの資格があって
ワインの種類や産地、特徴などの知識が問われる資格は
ワインエキスパートで
誰でも受験資格があります
 
次に飲食店以外でワインを扱う業界の人が
コンディションや経営などの目線などワイン以外の知識に
プラスした価値を扱う時に必要なのが
ワインアドバイザーという資格です
 
ソムリエは上記2つの知識にさらにレストランでの現場経験がある人
に受験資格があります
 
ワイン倉庫とホールとの間をいったりきたりするのみならず
ワインそのものと食卓の価値を仲介する存在
それがソムリエなのだそうです
 
ソムリエさんは知識だけではなく
直感的に
料理との関係に対するアプローチができて
食卓に合わせた自由なトークや表現ができること
 
今はあれでもなく
他のなにものでもなく
これをお出しする
 
お客さんを最終的に幸せな気持ちにさせるというところに
誇りを持っているそうです
 
 
コピーライターは
資格こそありませんが
クリエイターと
マーケッターの知識を持ち
さらに
広告を走らせます
 
ワイン倉庫と食卓との間のように
クライアントとカスタマーとの間にある
あらゆる業務に通じますが
ワインの種類に相当するものは
何だろうと考えます
キャッチコピーやボレットという
言葉のうまい表現とは別に
 
香りに相当するものを鍛えます
それは感情です
この感情を嗅ぎ分ける才能が
一番重要なのではないでしょうか
 
感情には特定の組み合わせというものは
ありません
そして、単一の感情と思っているものは
実は複数の感情が複雑に絡み合っていることが
ほとんどです
 
嬉しいという感情一つとっても
 
表に現れて認識できるところと
裏に隠れて潜んでいるものとは
全く違います
 
嬉しいと表に出てきても
恐怖や厄介ごとが薄れて行く
過程の一時的な現れである場合があります
 
いますぐに外に飛び出して
何かで表現したいくらい嬉しいという感情は
場合によっては嬉しいよりも
イライラで表現されることがあるかもしれません
 
そして商品がお客さんに届く食卓であれば
その香りは一つの方向性を持たなければなりません
 
香りは他の香りに邪魔されるのを嫌います
同様に
僕たちは全ての感情を満たすことはできません
 
全ての感情を満たせないところから
一番望ましい感情を選ぶことで
人生の優先順位を決めて行く
 
そこに人生の選択が訪れます
 
人の心を傷つけるのが怖くて
人生一歩も進めない時があります
 
家族を犠牲にすること
信頼してくれている人の期待に応えられないこと
それまで付き合っていた友人と離れ離れになること
イメージや価値観を裏切ってしまうこともあります
 
仙人さんも過去に
離婚を経験して
お子さんと離れ離れになったそうです
 
二年は赤ちゃんの泣き声を聞くだけで
涙がこぼれたそうです
 
不幸にしてしまったのではないかと
悩んだそうです
でも、
自分が子供の立場だったら
 
上手に行きている親よりも
苦しみながらも挑戦している
尊敬できる親を見ていたいのではないか
 
そう思ったそうです
 
自分に嘘をついて
使命感もなく時間を過ごし
弱いものに責任を押し付けて
精神的に楽をしている親になりたくなかったそうです
 
それよりは過ちを認めて
清算する
ことを選びました
 
全ての感情を満たすことが出来ない以上
どの感情を優先させて人生のステージをを切り替えるか
何が自分にとっての使命なのかという
選択を迫られます
 
感情を分離して
冷静に必要なものだけを残します
 
それに必要なのは
見切る
という技術なのかもしれません
 
コピーライティングは
多くの複雑で入り混じった感情を
味わい尽くした上で
価値を与える技術です
 
感情の波に人一倍敏感になることは
見切りという判断も曇ってしまいがちです
 
感情に溺れてしまいます
 
だからこそプロフェッショナルな誇りが
求められるのではないでしょうか
プロフェッショナルは
その豊かな才能ゆえに迷います
 
プロフェッショナルな誇りによって
多くのものを捨てていかなければ
生きられなくなるのかも知れません
 
クリエイターでもあり
マーケッターでもあり
でもコピーライターであることに
価値を見出すことこそが
コピーライターの道であるように思います
 
 
今日もお読みいただきありがとうございます