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おもてなし を単なる感情労働にさせないために

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おもてなし
を単なる感情労働にさせないために
考えるべきこと
 
魅力とは力です
 
強制力のない力で
理解し合う力です
 
日本のマンガを見て、日本に来てくれる外国人のことを
もっと真剣に考えましょう
 
というテーマでx-jrA級レベル第15話の一部をシェアしたいと思います
 
日本の木造建築を見るために、京都にきてくれる外国人に対して
歩いはサッカーのワールドカップの遠征に、
オリンピックの応援団にとっても
 
日本人が国際社会で注目される機会には
 
クールジャパンとか
おもてなしという言葉を
 
よく聞く様になりました
 
意地の悪い言い方かもしれませんが、
 
単なる感情労働になっていませんか?
 
結果的に
日本の文化を知ってもらっているでしょうか?
 
日本の立場が国際的に評価され、一ミリでも有利になっているでしょうか
 
 
 
それは、本当にソフト・パワーになっているか?
という問題提起が今回の講義にはありました
 
 
ソフト・パワーとは
1990年に国際政治学者のジョセフ・ナイさんが提唱した言葉です
時代の変化とともに
パワーという考え方のあり方が変わっていくものですね
太陽の光や自然の力をパワーとしていた一次産業が中心の時代から
武力行使をする様になった集団の時代が訪れました
 
土木工事などで流通や移動の革命が起こって
集権という権力が出来上がると
法律や印刷物の力パワーが恐れられました
 
中東革命では、ラジオなどの伝染力がパワーでした
テレビやインターネットの情報革命は共産主義革命を破壊しました
 
その様な技術革新を経て現代
国際構造を取り持っているのは軍事力や経済力です
 
ナイさんは、冷戦後のアメリカを擁護しました
 
一国家の支配力は軍事力や経済力の行使だけでは止まらない
国境を越えて人々を惹きつける力をすら持っている
魅力と正当性、信頼性の競争こそが
これからの軍事力や経済力の競争の裏で展開する
国家を超えた力である
ことを印象付けました
 
パワーと聞くと、僕たちが一般的に考えるのは
権力からの強制や報酬ですよね
 
 
報酬は法的な約束で、脅迫や剥奪といったものです
こういったハード・パワーの行使がある一方で
 
魅力とか吸引力といった力が
これからの国際社会では支持されると同時に
影響力を持つだろう
というマーケット主導の考え方が
ソフト・パワーです
 
文化が持っている影響力を最大限に評価する、
人を成長させて、繋がりを強化するなど
 
マーケティングの視野で見る時代になりました
 
マーケットで回収不可能な力は
無駄遣いです
とは言いませんが
どの様に伝わっているかのシュミレーションを
考えているでしょうか
 
アプローチや発展性を真剣に考えるポイントが訪れています
 
実際に異文化と接触する現場で起こっているのは
従業員の感情の消耗です
 
外国人と接すれば接するほど
外国人が嫌いになる人もいるでしょう
 
コミュニケーション不足
 
とばかり言われますが、
言葉が通じないのは当たり前です
 
そんな袋小路に
素直でやる気のある従業員を追い込む以前に
 
国際的影響力、視野を考慮した商品力と
広告力を強化する方が
はるかに現実的です
 
 
ソフトパワーの源泉は3つです
 
1、文化そのものの価値
2、政治的な価値
 
そして、この源泉をどの様にして
パワーとして行使していくか
 
そのマネジメントがフォーカスポイントです
 
例えば1、文化
であれば
そのポテンシャルは2つに分かれます
高級文化と大衆文化は絶対に一緒にしてはいけません
価値のベクトルが逆です
例えば美術、エリートの教養などの高級な文化は
大衆文化の様に
広く普及させたり、親しみやすくさせると
価値の下落を引き起こします
十分な報酬を決めて上げなければ職人の質も保てなくなります
 
それらの文化は
自由貿易、自由市場、民主主義下で生まれた文化ではないのです
ですから、いきなり世間に出す前に準備が必要です
 
2、政治的な価値
3、政策に魅力があるか
 
国家のブランド指数も
どんな魅力的な政策も
 
民度が高くなければ実効出来ないことを考えても
 
個人のレベルではどうにも出来ないと諦めるのが
国際政治学なのではありません
 
感情に訴える力も
魅力ある人材となるビジョンも、教養も
 
それをマネジメントする力に気づくことも
ソフトパワーを考えることから生まれてくるのではないでしょうか
 
今日もお読みいただき有難うございます