copywriter-住職’s blog

copywriterをやっている住職のブログです。

与えて感謝される人と、与えてバカにされる人との差

 

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ギブ・アンド・テイク
社会に出ますと、影響力やステータスのゲームが始まります。
 
このゲームに参加することは、その社会に居られる条件みたいなものです。
 
このゲームは基本的に不参加を認められません。
拒否する人は社会に居場所を失います。
もし意識的に拒否する人がいるとすれば、だいたいは別のゲーム、純粋な学問の世界、もしくはスマホゲームとかを始めるでしょう。
その中でもやはりステータスゲームは起こります。
 
すると、人は全てそのゲームの中の役割を割り当てられます。
3タイプがあって
それぞれ行動の見えないところの動機が違います。
 
ペンシルバニア大学の組織心理学者のアダム・グラント教授は
世の中の人々の役割を3つに分類しました。
 
社会的な何らかの価値を
与える人をギバーGiver
受け取る人をテイカーTaker
バランスを取る人をマッチャーMacher
として分類します。
 
 
ギバーは与えてばかりで、テイカーに良いところを奪われてしまいます。
自己犠牲をして燃え尽きます。
ですから、最も成功から遠い人です。
 
しかし、同時に
与えてばかりのギバーの役割を担っている人が、
社会において最も豊かな資産を築いているという事実が
報告されたのです。
 
そこでグラントさんは
同じギバーでも成功から遠い人を自己犠牲的ギバー
現に成功している人を他者指向型ギバーと分けました。
 
ちょっと目先のことだけを考えると、
受け取ってばかりの人が得をするのは当たり前のことです。
 
でも、社会とは相互連関的意思決定のゲームなので
得ばかりしようとしている人は警戒されて
成功できません。
 
結局このテームに染まっていけば染まっていくほど、
プレイヤーになればなるほど、
与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする
マッチャーにならざるを得ません。
 
 
この概念の理解で重要なところは、
3者はゲームの役割という意味での分類なので
定義できません
みなさん定義しようとしてますけど、
 
その立ち位置は社会において流動的に常に変化しています。
 
イカーやマッチャーという一見合理的で得するポジションに立とうとする行為が
ギバーとしての自分の本当の資質を殺してしまうところに
このゲームの面白さがあります。
 
 

監修者の楠木健さんが良い総括をされています。「

この3分類は、ギブアンドテイクに対する「意図」の違いに注目しています。

イカーはテイクするための手段としてギブする。

すべては自己利益のため、すなわち「テイク&テイクン」となります。

ギバーはその逆で、ギブするときにテイクを意図しません。「ギブアンドギブン」なのです。

マッチャーはその都度バランスをとるべきだと考え、テイクを期待できるところにギブします。

普通に「ギブアンドテイク」というときに念頭においているのはこのマッチャーです。

僕はグラントさんの研究をこう解釈して見てはどうかと思います。
 
他者志向型ギバーとは
ギブ・アンド・テイク
のレースから抜け出した人です。
 
とても有名な本なので、書評を見ていたんですが、
 
多くの人はこの本の読み方間違ってると思いますよ。
イカーやマッチャーという一見合理的で得するポジションに立とうとする行為が
ギバーとしての自分の本当の資質を殺してしまうところに
このゲームの面白さがあります。
 
自分のゲーム上での立ち位置を確認するツールとして
この本は雄弁で示唆に富んでいます。
 
 

メリットを求める時点でその人はギバーではない

ギバーが成功者に一番近い考え方してますよ
じゃあ、ギバーになるにはどうしたら良いだろう!
って考える人がいたとしたら、
その考え方がテイカーです。
 
成功者になりたくてギバーになろうと思ってるなら
奪いたい根性がミエミエじゃないですか笑
 
社会的立場とは、損得の折り合いをつけていく以上、
ギブアンドテイクの中で生きざるを得ません。
 
ですから、社会に出て損得を繰り返して痛い目を見れば見るほど
マッチャーかテイカーになります。
 
社会的に未熟
自己の社会的ポテンシャルを意識していない状態が
自己犠牲的生き方を与えてしまうのです。
社会的ポテンシャル、つまり他者に影響を与え与えあう存在として自己を認識する
ということです
 
そして、社会的調和可能性に導かれて
資源の管理者として自己の影響力を行使するとき
他者志向性は発揮されます
 
ギバーは今の社会に欲しいものがない人
と言えるかもしれません
欲しいものを人が持って居ないからギバーになれる
他者志向型ギバーは条件的にギブアンドテイクの経済の外に立っています
 
 
誰も貧乏くじはひきたくありません
 
ですから、マッチャーは貧乏くじを引かないです。
ゲームのルールの内部でしか思考しなければ
貧乏くじを引かないのが最善です。
 
そうすると、起こるのは結局
 
パイの奪い合い
 
我慢させる
 
にらみ合い
 
揚げ足取り
 
蹴落とし
 
上前をはねる
 
ミスを期待する
 
失敗を恐れる
 
という事態です。
 
 
ギブ・アンド・テイクのゲームのルールは
社会を閉塞させることになります。
 
ゲーム理論に囚人の法則があります
 
見返りを求め、利益を釣り合わせる思考は
自分の才能の芽を摘んでしまう、損な行為です
 
他者志向型ギバーとは結局、
自然に自分の才能を発揮している人なんでしょうね
 
貧乏くじを貧乏くじと思わない人です。
 
マッチャーやテイカーは一般的な価値観では得をしても
自分の才能を開花させることには失敗する人です。
 
ゲームの勝者になるにはゲームの破壊者たれ
本当の自分の才能を社会におけるポテンシャルとして発揮してください
ゲームから抜け出せます。
 
今日もお読みいただきありがとうございます