copywriter-住職’s blog

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世界は自由化よりも軍人化を求める

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軍人起業家に対して高まる関心

 
日本ではなかなか考えつかない事ですが、
アメリカでは元軍人による起業の会社が10社に1社の割合だそうです。
 
彼らのビジネスモデルをサポートする専門組織も充実しているようです。
軍人って言われても、事実上は日本に存在していない人たちですからね。
想像もつきませんし、人口比率もピンときません。
現状の軍人が200万くらいで、
それに軍属、退役軍人も含めると相当な数になるでしょうね
 
 
 
ある統計によれば、中小規模ビジネスの10社に対して1社の割合がそうで、
その総数はアメリカ全土で240万社にもなるそうです
売上は、総計11億ドル(約1,200億円)で、雇用する従業員の数も500万人を超えています。
 
軍役のある国は違うなあと感じますか?
 
でも、ブラック企業って軍隊と言えなくないでしょうか。
旧日本軍はブラック企業に似ているという指摘や研究があります。
 
軍人化とは一体どういう現象なのでしょうか。
考えて見たいテーマです。
 
オレゴン州ポートランドのマイケル・モントゴメリーさんは
退役軍人です。
Guerrilla Outfittersという会社を設立しました。
 
モントゴメリーさんは陸軍に10年間在籍し、
階級は二等軍曹だったそうです。
グリーンベレーであったこともあり、
10年間でイラクアフガニスタンに4回駐留したそうです。
任務の経験や訓練などから得た着想が
軍人やアウトドア愛好家が好む厳しい環境にも耐える製品を作るという
イデアだったようです
 
自らがよく知る購買層をターゲットにして起業するというアイデア
自社ブランドを構築する上でも大事な考え方ですが、
軍務を知る人だけではなく、民間人とも顧客の関係が構築されていくと言います。
 
アメリカ人の心に響く高品質の製品を作って国内の中小企業をサポートする時、アメリカは国家としてより強くなると思います」
 
「軍隊を経験した人間は、自らの行動やパフォーマンスに関して重い説明責任を負うことに慣れています。会社を経営することは、あらゆる責任を自分で背負い、説明責任を持つことです」
「敵に出くわした時はプランなど役に立たないと、私達はいつも言っていたのですが、それはビジネスでも同じです。柔軟に対応し、状況に応じた代替案を見つけることによって、ビジネスを前へ進めることができます」
 
アメリカの有名な企業家向け雑誌である「フォーチュン」によると、
アメリカのビジネス界は、イラクアフガニスタンでの駐留経験を持つ若い将校を積極的に採用
 し始めているそうです。
その企業は軍需産業だけでなく、AT&Tやバンク・オブ・
 アメリカ、ペプシコ、メルクなど様々な業界に広がっています。
 
一流大学の出身者は想定可能な当たり前の状況に対して
 当たり前の答えを出しますが、いま企業に当たり前の状況はどこにも
 ないという時代です。
 
異常な状況に直面した時に即座に結論と行動を変え、みんなそちらに
 引っ張っていく力が求められている。その力は一流大学を出ただけの人間
 にはないが軍人にはあるという見解のようです。
 
ウーバーは、退役軍人とその家族のためのプログラム「Uber MILITARY」で
5万人超のアメリカ退役軍人をドライヴァーとして採用すると発表しました。
 
積極的な意味で、軍務経験と愛国心
企業家精神を発掘する思考が求められているのは
 
自由で個性的なパフォーマンスが求められていくであろう
近未来の予想図とはかけ離れていると思うのではないでしょうか?
 
 
しかし、世界では実際にはこれから逆のことが起こってきています。
 
自由で個性的なパフォーマンスが求められているのは、
一部の天才に期待されていることです。
 
 
日本には関係のないことと思いますか?
でも、考えてみれば、昭和という日本現代社会の創世記は、
皆が皆退役軍人です。
 
実は明治という近代国家の始まりから、知らず識らずに軍人的思考が日本のあらゆる業界
教育やまちづくり、災害復旧をコントロールしてきました。
 
 
一人一人が軍務を負わないと、実は日本というシステムは機能しないように作られている
とも言えます。
 
それは、政治的見識と国際的関心です。
 
日本の企業家が必要としていくべきものは、
経営ノウハウではなくて、
日本がどう変わっていくかに対して忠実な責任感を持ち続ける
政治的見識と国際的関心ではないでしょうか。
 
今日もお読みいただきありがとうございます。