copywriter-住職’s blog

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赤ちゃんにとっての本当の「快適さ」

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抱っこをする人と、赤ちゃんのための「動きやすさ」、「快適性」

赤ちゃん抱っこのプロと呼べる人が存在します。
お母さんが抱っこしていて、あやしていても、
すぐに泣いてしまうのに、そのひとが抱っこすると、泣き止むのです。
お母さんのプライドが結構傷づきます。
 
だきなれているか、そうでないかの違いです。
 
赤ちゃんはまだ首が座っていません。
関節も柔らかいです。
ちょっと変な方向に曲げたり、力を入れたりすると、脱臼させてしまいます。
 
緊張していたり、傷つけないように変な力が入っていたり、
落っことさないように恐れていたり、圧迫しすぎて息苦しくさせていないか不安になります。
 
真剣で一生懸命にしている反面、抱かれ心地は悪いのかもしれません。
赤ちゃんにとってナチュラルな姿勢を保てるかどうかは別な話です。
 
初育成関節脱臼という現象がよく頻発しているようです
 
ご存知とは思いますが
生後の赤ちゃんの成長に合わせて、
赤ちゃんが快適に感じる抱っこの仕方が違います。
生後4ヶ月
新生児と呼ばれている時期には3キロから5キロ前後まで増加しますが
頭と身体のバランスが取りづらく、生後6ヶ月までは首が座っていません
そして腰が座ってから48ヶ月まで
それぞれ快適な姿勢とだき方は異なります。
 
お母さんとの抱っこの仕方、関わり方で、赤ちゃんの身体にどういうことが起こっているのか
人間工学の専門家が推奨する抱っこ紐があります。
 
立体縫製によって、赤ちゃんの背中とお尻の部分に圧力が分散され、負担が軽減されます。
そして姿勢が安定しやすいメリットがあります。
 
そして抱っこする側にとっても、肩と腰の負担は相当なものです。
抱っこしている間中、知らない間に歪みがあると肩こりと腰痛にもなります。
複数箇所で安定させる、快適さと姿勢の安定感から精神的安心感を与えられますし、
抱っこする側でも、身体に知らず識らずかかっていく負担やストレスが軽減されていくのです。
 
それは抱っこする側の快適さも視野に入れなければなりません。
抱っこしていて心地いいがあるかないか、これは抱っこされる側の赤ちゃんには
見抜かれています。
アメリカやヨーロッパの安全基準を満たしている人気商品
それがエルゴベビー です。
 
密着感
 
 
現代の人間関係に添い寝友達という言葉がありますが、
心を病んだひとを生命の危機から救うのも、
柔らかなハグと密着感、そばにいてくれるという安心感です。
 
心を安定させるには密着感が大事です。
ハグで生まれる信頼感や安心感があります。
その安心感がどれだけその子の将来にとって自信となり、
スキルや才能を伸ばしていくために重要な役割を果たしているのか
その発達との関わりを説明するには、紙面がいくらあっても足りないくらいです
 
 
 
昭和期それ以前のお母さんが継承してきた
独特な肉体感覚というものがあります。
身近なケアの道具の使い方については、
プロフェッショナルでした。
 
そんな肉体感覚や応用力というスキルが継承されなくなった時代だからこそ
道具そのものから心という問題を考えて行きたいものです。
 
先人たちの生活の知恵と配慮、心遣いとは
ハイテクノロジーと有能なデザイナー、人体工学の専門家たちのおかげで
道具として再生し、しかし僅かに僕たちの生活に残るのみとなりました。
 
 
今回はエルゴベビーという商品を取り上げましたが、
介助、あるいは介護される側の感覚も
僕たちは喪失してきたのかも知れません。
 
 
 
 
 
ドイツのデュッセルドルフで開かれる
リハケアというケア用品展示会のエキシビジョンを眺めていました。
 
 
今日フィジカルケアと名のつくものには、主なものだけでも、
これだけの内容があります。
 
日常生活援助、
家庭生活と栄養、
身体のケアと衛生
携帯機器、
通信機器、
教育
職場の環境整備
職業技術支援
身体訓練
エルゴセラピー
整体外科用補助機器
看護と医療
衣料品
保護装置
レジャー
スポーツ
レクリエーション
コミュニケーション拡張機能
旅行や予測不可能な事態への対処
など
 
 
機能回復
機能低下防止
そして包括的なケアという視点を含めて
 
被介助者の生活の質、人生を質を一ミリでも向上させようとする概念は
広範囲に渡る注意力と、長期的に支えるための忍耐力を養うシステム構築、
健常者の一般的生態をも生活様態の一種に過ぎないと見る柔軟な世界観を必要とします。
様相的な芸術が求められています。
 
disabilities
つまり能力障害や機能障害と身体障害との言葉の間にはライフサイエンス上大きな解釈的乖離があります。
人間の諸能力を資源に還元するという考え方です。
社会的能力、生活能力はその下に入ります。
 
ロボットに置き換えるという思想
 

Self-determined livingという概念

 
攻殻機動隊的錯覚とは有用性に囚われた思考です。
 
 
ついついトレーニングロボットにばかり目が行きます。
ロボット義手や義足
代替ロボットスーツが注目を集めています。
押井守さんらの攻殻機動隊などや、映画などで
手足や人間の機能をロボットに代替させるものです。
人間の失われた機能をメカニックの機械を接続、組み込むことで
再構成することを目的としています。
 
 
攻殻機動隊的なハイパフォーマンスを可能にする義体の世界に一歩飛ぶ前に
見落とされがちな
セラピーヘルパーというステップに注目してみたいと思います。
 
新しい腎臓、新しい心臓、新しい手足
そこに行き着くまでには相当の時間と開発費と様々な実験への犠牲とお金がかかります。
供給を考えると、奪い合いが起こります。
 
万能機械よりは、選択肢の多様化
ステップを増やしていくことの重要さを
僕たちはもう一度知ることになります
 
その時、日本を変えられる知恵がなんなのか
日本を再生する力量は何に基づくエネルギーを拠り所とするのか
わかるのではないでしょうか。
 
今日もお読みいただきありがとうございます