copywriter-住職’s blog

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未来を予測する男

未来を予測する男

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自分の目先に起こるだけの物事を判断していくと、
大変なロスをしてしまう時代になってきています。

ありとあふれる情報のなかで、
それらをそのままうのみするのではなくて、
自分のなかでその上法を消化して判断していくのが最も重要です。

それは「うねり」を意識するということといえるかもしれません。
「うねり」を知らないでいると、気付いた時には
これまで積み重ね得てきたキャリアが、一瞬にして陳腐なものになっていたり
自分のキャリアパスが根本的に変わってしまったり、消失していることがあります。

今日はビジネスのベストセラーをご紹介する日です。
ジョン・ネスビッツさんのマインドセットという本です。
原題はRe-mind your mind and see the future

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というように、未来を読み解くものの考え方にフォーカスして
ネスビッツさんが、過去の政治的転換をどのように予測してきたか
を説明しています。
ケネディやジョンソン政権では大統領特別補佐官を務め、
アジアの戦略国際問題研究所の研究員であった彼は、
国際社会の動向を検証し、その理解に努めてきた業績から
さまざまな受賞歴があり、
ハーバードやモスクワ大学客員教授も歴任してきたとのこと。

「未来は現在に根ざしているなら、そして世界で起きていることを注意深く見つめれば、
きみと同じ結論を得られるはずだ。だが、そうはならない、なにが違うんだ?」
ネスビッツさんは友人から聞かれてこう答えます。
「私は何年もものの考え方を磨き、情報をふるいにかけるための一定のルールをつくってきた、
だが、情報を自分の経験に照らし合わせ、自分の価値観と考え方に基づいて評価する点では人と変わらない」

未来を予測してきた人が明かす、未来予測を正確するための11のマインドセット
少々抽象度の高い話になるのは仕方のないことですが、
興味深い見識に満ちています。
1、変わらないものの方が多い
2、未来は現在に組み込まれている
3、ゲームのスコアに注目せよ
4、正しくある必要はないことを理解せよ
5、未来はジグソーパズルだ
6、パレードの先を行き過ぎるな
7、変わるか否かは利益次第である
8、物事は常に予想より遅く起きる
9、結果を得るには問題解決よりもチャンスを生かすべし
10、足し算は引き算の後で
11、テクノロジーの生態を考える

メディアの世界では、毎日ように変わる変わるといって変化を煽り立てています
そのなかで、結局僕たちは同じことを繰り返しているのだと達観すること
これがまず第一のマインドセットです。
やり方は変わるけれども、本質は変わらない
言われたら誰もが知っていることですが、実際はどうでしょうか。

 

変化はよく売れる

新しい管理方法やシステムができると、そのノウハウには
多くの経営者が飛びつきます。
新しいものには、これまでの誤りが訂正されるがごとき万能の何かを求めている弱さがあります。
変化をあたえてくれる新しいものは、過去を見なくてよくさせるものだからです。

僕たちの判断を曇らせるのは、情報の正誤ではなく、弱さの自覚と願望への執着である。
そういった厳しさが随所に現れてきます。

トマス・ソーウェルは、フリードリヒ・ハイエクを20世紀の思想の流れを変える上での中心的パイオニアと評しました。
しかし、ハイエクは当時ヨーロッパではおおむね無視されていました。
ハイエクは同時代の人々とは対照的に、中央司令型経済が発展の最良の方法とは考えませんでした。
中央集権型のシステムは理論上は魅力的にみえるかもしれないが
治療不能の根本的な病気、「知識の分裂」疾患を患っている、と彼は主張しました。
資源がどこに向けられるべきかを知るには、中央の計画者は、人々がどんな商品を買いたがっているか、どうすればもっとも安く生産dけいるかの両方を知る必要があります。
しかしそれを知っているのは個々の消費者と実業家であって、政府の計画期間ではない、
そして顧客と企業がその知識を伝え合う唯一の実際的方法は、市場できめられる価格のシステムによるものだと彼は言います。
中央集権型経済と個人の自由は共存できないことを指摘したハイエクは人間社会が自由に、自然発生的に発展することを望みましたが、
これは未知の将来対処する最善の方法である
と著者は結んでいます。

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