copywriter-住職’s blog

copywriterをやっている住職のブログです。

重力のように

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今日はビジネスブックレビューの日です
アランの幸福論を取り上げてみます。

謎かけが多いですね
謎に陥っている僕たちに
謎など存在しないように語りかけるのが
アランの言葉です。

当たり前のことが意外に感じる時ほど、
僕たちは自然に背いた生き方や考え方をしているものです

アランの言葉が意外に感じられる時には
僕たちは幸福から背を向けた生き方や考え方に慣れてしまっている時です。

例えばこんなマインドセットがあります。

破産とはいい言葉だ
損失というものは商人にはつきもので
いつも商人を引っ張っているからである
損失というこの別種類の重力を感じないものは
無駄骨をおるわけである

破産、損失、失墜、破滅
これは人から言われると嫌な言葉ですね
自分で言い聞かせるにしても、この言葉は自分を呪っているようで
なんとも嫌な気分にさせられます。
自分の全てが否定されたような気分になります
しかし、すべての経済的活動はこれに引っ張られています。
利益を出して、市場に一つの営業形態を打ち立てた時点で
そのモデルは衰退へ向かいます。
ずっと同じサービスだけで残っている会社はありません。
ずっと同じ製品だけを売り続けている企業もありません。
常に時代によって必要とされているものが違うということに
気づいているかどうかでその屋台骨は守れます。
重力とは、僕たちのあり方を決定づけている相互作用力の一つです。
素粒子の世界では重力は存在しないのですが、
周りの素粒子の挙動と速度の差が重力を生み出しています。
突き詰めていくと、面白そうです。

仙人さんは破滅や混乱こそが企業を強くする、
内部崩壊を経験することが大事だと言います。
内部崩壊を味わったことのある社員が
いざという時に正しい判断のできる社員なので
大きな経営の波が来た時に
対処することのできる人材なんですね。
経営の危機を感じているのは、経営者だけです。
でも、その危機を全員で感じる危機経営もまた
みんなが経営者としての自覚がある企業も
管理運営の質という意味でも、
営業努力のかけかたが変わってきます。

重力という力は常に働いていますが、
この重力を意識することはあまりしません。
重力を感じていないかのような動きができる人は
曲芸師です
マジックのような動きができます
でも、彼も重力を感じているのです
僕たちが囚われているものの大きさをよく研究した人が
曲芸師です。

情念の本当の原因を知らないかぎり、
われわれは情念にたいして全く無力である

情念の本当の原因にたいして
新たな物語を自分に与えていく
幸福に求められているのは
僕たちの頭の回転の方だと言われているようです。

仙人さん最後のビジネスモデル

今日もお読みいただき有難うございます。