copywriter-住職’s blog

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10年後、君に仕事はあるのか

 
 
今日はビジネスの本を紹介する日です。

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10年後、君に仕事はあるのか?というタイトルの藤原和博さんの本です。
藤原さんは現役の高校の先生です。
奈良市立一条高校の先生です。
 
2020年時代を生き抜くための、
就職活動を行わなくてはならない時期を迎える
その真っ只中に立たされる学生たちに
雇用されるビジョンを伝えている人です。

10年後にはどうなっているか、
これは誰もが予測できそうでいて、予測できていないことです。
予測したくないと言った方が性格だと思います。
 
1年前、世界情勢がこんなに激変するとは誰が想像しえたでしょうか。
それくらい1年先の予測も、
世界経済のあり方も、日本の世論も、
予測不能な渦の中に飲み込まれている感覚になりませんか。
 
10年後に起こることを17歳前後の学生たちに伝えなければならない立場
 
ひとことで シンプルに 
もしかしたら、法廷に立つ裁判官のように
人生をジャッジする
冷徹な一言を浴びせなければならない立場の彼は
こう言います。
 
10年後、世界中の脳は繋がっている
 
その理由はこうです
スマートフォンのような端末はコストが低いため、世界中に広まっている
そして、翻訳精度や学習機能を向上させたアプリケーションが完成しておあり、
情報が均質化する
 
という状況をイメージさせます。
その時に世界から求められる能力はなんだろうか
世界に貢献できる仕事とはどんな仕事だろうか
を高校生に問いかけています。
 
そのためには
100万人に一人の存在であると評価されるくらいの希少性を持ちなさい
という話が印象的でした。
どうやって100万人に一人という数字が出てきたのでしょうか。
それだけ複雑多様に変化していく世の中に対して
多様化したビジョンを捉えきれている存在である必要があるんですね。
 
高度に成長した社会から必要とされるレベルの仕事のスキルとは
 
一つのスキルに対して1万時間以上を費やした人です
1日3時間やっていることなら10年かかります
こうした人は専門家と呼ばれます。
100人に一人の人材だそうです
 
そして次のキャリアを1万時間経験して
別の職業人としての能力を磨きます。
たとえばこれまでの5年から10年を営業で過ごしたならば
次の人生の1万時間に相当する5年から10年を、
会計や経理の専門家になることにつぎ込む。
 
1つの専門性や考え方を持っている人は100人に一人ですが、
この時点で2つの専門性や考え方を手に入れた人は100人に一人
かけることの100人に一人で
1万人に一人の希少性の人になるといいます。
 
そして次の5年から10年をさらに別の職業人としてのスキル
藤原さんは、前の2つのポジションからは関連性の遠いところを選びなさいと言っていましたが、
既に培っている2つのポジションから遠いポジションにジャンプしてみます。
新たなキャリアです。
 
ジャンプして三角形を形作るポイントには、
自分にとってのチャレンジを思い浮かべなさいといいます。
藤原さん自身はリクルートに10年
営業に10年、そして教育に10年の情熱をつぎ込んだそうです。
 
100人に一人の人が
また100人に一人の人になって
また100人に一人の人になるのです
キャリアとして掛け算されていくのです
 
それが100万人に一人の希少性ある人材
多様化した世界についていくことの出来る発想力、理解力、表現力を備えた人だそうです。
 
この100万人に一人と言われる希少性はオリンピック選手に相当するくらいの希少性です
 
その人材が何を乗り越えているかというと
世界を迎え入れる心です。
 
「何が君たちを縛っているか。大人たちも含めて、何に呪縛されているのか。 「恥」と「嫉妬」という感覚です」
 
単に能力だけで問題ではなくて、
変化を受け入れていける
その場にふさわしい考え方の出来る内面を保つために
このキャリアの大三角形を設計する
この辺りが独特の考え方といえますね。
 
「成熟社会に入った日本では、1人ひとりが自分の人生におけるビジョンを図柄としてゲームを仕掛ける時代に入ったんです」

仙人さん最後のビジネスモデル

 
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