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ハーバードの人生が変わる東洋哲学

今日はブックレビューです

 

音声はこちらから↓


ハーバードの人生が変わる東洋哲学
ハーバード大學の白熱授業のシリーズです
講師はマイケル・ピュエット
ハーバード大學東アジア言語文明学科の中国史の教授で
2006年より古代中国の倫理と政治理論という講義が経済学入門、コンピューター科学入門についで学内3位の履修者数であるそうです。
実益を重んじる大学生の関心に、テクノロジーの現代に符合しない時代の、しかも倫理めいた教科が人気となることは、大変興味深いですね。
サンダースシアターに集まった700人を超える学生を前に、講義資料もなくスライドもない。毎回50分間ひたすら熱弁をふるって大胆な約束をするそうです。
中国哲学と真剣に向き合うなら、きっときみの人生は変わる」

ハーバードのエリートが何を考えているかということを特別視する必要は全然なくて、私たちの普段考えている問題にアクセスしている問題がここにあります。
ある学生の感想があります
「どうも人は、地位でも居場所でも、何か究極の目標へ向かって日々を積み重ねて、夢の完成まで階段をのぼっているような気になってしまうところがありますよね。
でもこの講義で学んだのは、生き方を変えれば想像もしなかった可能性に目を向けられるようになるということなんです」
現代は何かの成功や実現を自分に義務付ければ義務付けるほど、
生き方も限定的にならざるを得ない時代です。
そこに自らの多様性や人間的成長や自由に振り向けている反面、それを可能にするプロセス全体がワクワクできない自己という観念を凝り固まらせている自分がいます。
そこに「新しい習慣を身につけて、自分のあり方を変えることは、本当に可能です。世の中をどうわたっていくか、世界にどう対応するか、他人とどう接するかは変えていける。わたしが学んだのは、習慣、つまり礼のもつこの力に習熟すれば、勝手に自分を枠にはめて無理だと思っていた物事でも、成し遂げられるということです」
私たちが当たり前のように信じてきた通年に疑いを抱かせ、世界とどう向き合うか、他人とどう付き合い、どのように決断を下し、人生の浮き沈みにどう対処し、どのように他人を感化しようと心もい、人生の送り方をどう選ぶかについて、古代の哲学者の教えは明快な答えをあたえてくれるからなのでしょう。

仙人さん最後のビジネスモデル

あらゆる問題に対応できるようになった今日の学知
これは、一見あらゆる状況に対応できる万能の方法論を示してくれます。
しかしその反面、あらゆる状況に対応できる状況対応的な向き合い方しか人生を誘導しないということの裏返しでもあります。

こうだったらこうする、という最短で労することがなく、功利的な答えを手に入れた挙句
決断の意味や実感も判断に伴う自信も手に入りません。
理性的な計算には限界がある。それよりも理性的な計算の間に合わない人生の問題、価値の問題には、本能を研ぎ澄まし、感情を鍛錬し、絶え間ない自己修養に励む古代の哲学は、常に内面に向き愛続けるゆえに
外側の問題に向けて広がってしまった固定的な視座、それによって出来上がってしまった感情的閉塞を解放できる方法です。

世間から自分がどう見られているかという外にばかり目が向いているとしたら、そしてそのことでストレスがあったり、自分の心と生き生きとした自信を殺さなければならなくなったら、これは外ばかりみていることの弊害です。

経済的状況や境遇のことを最優先することが、自分の幸福を組み立てるのに重要だと思っているとしたら、もしかしたらその素材選びは
間違ったりしているかもしれません。

「主体性とは自己を主張することではない」

この言葉は、コーヴィー博士の7つの習慣にも通じることですが、
この言葉にドキッとしたら、本書は有益だと思います。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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